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映画「チャイナタウン」で見せるキム・ヘスという女優の存在感。



「チャイナタウン」キム・ヘスという女優の存在感とは・・・。

b0049893_17401130.jpg映画「チャイナタウン」の始めはあの村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」を連想させる(本来この映画「チャイナタウン」のタイトルは「コインロッカーガール」だったという)。イル・ヨン=イリョン(キム・ゴウン)という子供は母親のお腹からでなくコインロッカーの10番ボックスで生まれたようなもの。そしてこのチャイナタウンというもっぱら「何の取り柄もない者が生き残る所」でみんながオンマと呼ぶマ・ウヒ(キム・ヘス)に育ててもらう。母親と子供という関係で成り立っているがそこにはいかなる母性も発見し難い。オンマは命を宿す存在でなく使い道のない命を破壊する存在だ。
そこは「オンマ」マ・ウヒが作った世界ではない。その世界のルールがそのように決められているために「オンマ」マ・ウヒもそのルールの外へ逃れることができない。いつでも使い道がなくなれば彼女もまた消える存在ということを知っている。マ・ウヒが密入国でチャイナタウンに入ってきた中国人たちや、どうにかして流れ込んできた法を犯した者たちの偽造パスポートを作ってやる仕事をするということはそれだから意味深長だ。彼らは死んでも誰一人自分の存在を立証してくれる家族がいない。マ・ウヒやイリョンもまた同じだ。彼らはみんな使い道がなくなれば消える存在だ。

マ・ウヒという存在が作り出す「母性なき世界」の暴力性と、その中で「役立つこと」を証明することで生き残ろうとする偽装家族の話は現実に対する奇妙な寓話のように迫ってくる。家族の関係でさえ非情になるその世界は我々が生きる殺風景な現実の縮小版だ。チャイナタウンがマ・ウヒというオンマを中心に置いた一つのファミリーのように描かれるのはそれだから興味深いことなのだ。

この堅固なように見える世界の変化はそれ故「役に立つ」の次元を越えてイリョンの胸にすっと入ってきた感情と共に生じる。その小さい感情はそれ故この冷酷な世界を威嚇する不純などんなものにでもなる。あたかも映画「甘い人生」でソヌ(イ・ビョンホン)がヒス(シン・ミナ)に会って生じた小さい脅えが彼を取り囲む全てのものを破壊させるように、イリョンはマ・ウヒが作りだした世界を破壊していく。

ところでそれもまた「役立つこと」を証明してこそ存在できるこの世界のルールに従うことだ。イリョンはそれを証明しようとしてマ・ウヒは自分の「使途」がどこまでかを懐疑する。自分の使途を証明するために他人を破壊しなければならないこのチャイナタウンの法則はそれ故に残酷だが、それは一方で見れば我々が毎日接するあの生存の現実とそれほど違わない。使途がなくなればいつでも放り出されるのが現実の法則ではないか。

「チャイナタウン」は組織暴力の闇社会のジャンルを標榜しているがその主人公が二人の女性という点が独特だ。まさにこの女性の登場はボスをオンマに、手下を娘に、そして組織員たちをファミリーに置き換えて眺めることができる余地を作り出す。ボスとしての残酷さと同時にオンマと呼ばれる者の母性を表わすということはそれ故「チャイナタウン」という映画を単純な組織暴力映画に転落させない重要な支点だ。

キム・ヘスの演技は目覚ましい。顔に漲る気配と、しこたま太ったように補整物を入れて作り出したマ・ウヒというキャラクターの誕生はキム・ヘスという演技者のゆるぎない努力のあとを見せてくれる。化粧気どころか気配が漲った顔に血がいっぱい飛び散ったその姿でさえ女優は美しく見せることができるということをキム・ヘスは見せくれた。

マ・ウヒの生きかたがイリョンの未来になる映画の中の話のように、キム・ヘスが描きだす演技の道はまるでキム・ゴウンという可能性に満ちた女優の未来のように思える。マ・ウヒが構築したファミリーの中で抜群の才能を見せるイリョンのように、キム・ヘスが作り出すドラマの重量感の上でキム・ゴウンは精一杯自分だけの演技の潜在力を披露する。だからだろうか。「チャイナタウン」はキム・ヘスとキム・ゴウンの演技を見るだけでも十分に興味深い映画になった。

記事元:엔터미디어(←韓国語原文はこちらクリック)。

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by madray1 | 2015-05-07 17:41
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